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[event]After Effects® Night vol.02レポート(後編)

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After Effects® Night vol.02レポートの後編です。前編はこちら
自分がモタモタしていたらAbobeの方でも今回のレポートが既に上がってしまっているので、そちらも合わせてどうぞ。

 

3.After Effects CS4 – mocha for You 新次元への誘い
登壇したのは長添雅嗣氏。BOOM BOOM SATELLITESやHIGE(髭)のPV、映画版「デトロイト・メタル・シティ」のオープニングタイトルなどを手掛けている人。
BOOM BOOM SATELLITESの「Kick It Out」のPVはカッコ良いので一応貼っておきます。

 

■Media Encoderとmocha for After Effects
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this image is taken from white-screen.jp

題材はタワレコ用に制作された短いPV。街角で不思議な踊りを踊る黒マントの男の顔からCGで描かれたキッチュな目玉や唇が飛び出し、最後には服をたくし上げて乳首(!)からタワレコのロゴが飛び出すというもの。撮影はHD映像も撮れる一眼レフカメラCanon 5D Mark IIで行われ、実際に観るとこのカメラ特有の被写界深度の浅さがすぐ分かる。CGはLightWaveでモデリングされている。

ダンサーとその顔から飛び出す目玉等のCGの動きを合わせるために使われたのが、CS4からAEとバンドルされるようになったmocha for After Effects。エフェクトではなく、AEとは別のスタンドアローンなソフトウェアだ。

その前にまずはAEからダンサーのフッテージをレンダリングするのだが、ここでまた新機能の登場。これも今回からスタンドアローンとして付属されるようになったMedia Encoderを使って書き出す。これはFlashをやっている人ならお馴染みFlash Video Encoderがあらゆるビデオコーデックに対応したものだと思えば良い。
今まではAEやPremiereでレンダリングする場合はそれぞれのソフトウェア上で書き出すためその最中は他の作業が出来なくなったのだが、書き出しを別ソフトウェアにすることでレンダリングしながら別の作業が出来るようになった。これは確かに便利だけど諸刃の剣でもある。長添氏も言っていたけどAEのレンダリング時間というものは「休むための口実」として使えたものだったが、Media Encoderによってそれが通じなくなってしまうのでは…。自分も昔、30秒の映像のレンダリングで6時間掛かるのをいいことにそれを睡眠時間に当てたものだった。

さて、そうしてMedia Encoderで書き出したムービーファイルをmocha for After Effectsに読み込んで、ダンサーの顔の動きをトラッキング(追跡)する。今までもAEにはトラッキングツールは付いていたのだが、それは”点”をトラッキングするものだった。それに対してmochaは”面”でトラッキングするので、対象となる部分の移動、伸縮、回転などが激しくても高い精度のままトラッキングができる。
そしてトラッキングして出た結果をコピーして、AEでヌルオブジェクトにペースト。そうすることでヌルオブジェクトが顔の動きに合うようになるので、それにCGの目ん玉や唇の移動を関連づけてやれば顔の動きに付いてくるようになる。

 

■「林檎マーク」の編集ソフトからAEへデータを読み込もう
続いて紹介されたのはNIRGILISの「kiseki」という曲のPV。

このPVの編集に使われたソフトというのが…なんとここでまさかのFinal Cut Proがスクリーンにデカデカと登場!!(例えるならプレステのカンファレンスにWiiが出てくるようなもの) 長添氏は「気が付いたらスタッフがFinal Cutで取り込みをしていた」と言い訳。
編集データをここからAEに持って行くために、長添氏は普段は映像を静止画の連番に書き出してAEに読み込むという面倒なことをしていたのだが、CS4からはFinal Cutから書き出したXMLをPremiereに読み込みばその編集データを(マスクなどの情報も保持したまま)読み込めるので、PremiereとAE をダイナミックリンクで繋げば重い書き出しをする必要もなくAEで加工できるようになる。
…まあ、最初からPremiere使いましょう。個人的にはFinal Cut Proは使い辛いのであまり好きではないです。

あとは小技として、先ほどのタワレコのPVに戻ってモーションスケッチ(マウス操作によってオブジェクトを動かすパスをリアルタイムで描写する機能)でカメラのブレを作ったり。これはウィグラーでも可能ですな。

 

4.アドビセッション
各セッションの間にAdobeの方によるCS4 Production Premiumの新機能を簡単に紹介するパートが2回行われた。

まずAE研究所の前のアドビセッションでは、After Effectsの3DレイヤーのX,Y,Zの位置を個別に設定できるようになったこと、また3ボタンマウス(左右のボタンにホイールが付いたマウス)に対応して、”総合カメラツール”ではマウスホイールでもカメラを動かせるようになった、ということを紹介。

長添氏の後のアドビセッションでは、PremiereがSDカードなどに記録されるAVCHDにネイティブ(一切の変換無し)に対応したことを紹介。画質の面でどうかは分からないが、取り込みにかなりの時間が節約されることを考えるとテープの時代はそろそろ終焉を迎えつつあるのか…と思った。

今回はスライドで簡単に紹介されて流されてしまったが、仕事としてFlashを作っている身としてはAfter EffectsのモーションをFlashに持って行くことの出来るXFLという形式についてもっと具体的なことを知りたかった。FlashのデータフォーマットであるFLAがXFL形式に取って替わるかも?という話もあるし(まあそこまで行くとAfter Effectsから外れた話題になるけど)。
もし最後に質疑応答の時間があれば質問していたんだけど…。

 

5.クリエイター・トークセッション
今回のゲストが一堂に会してのエンディング。

ゲストの感想としては:
東氏: 今回は玄人受けする機能のアップグレードで、使えば使うほど楽しい。
長添氏: 機能が進化するのは勿論良いけど使う側の人間ももっと進化しないと。

とのこと。
確かに前回のパペットツールみたいな派手な機能の追加はCS4では無くて、それが今回のAE Nightの内容にも反映されてちょっと地味な印象を受けてしまった感じ。
と言ってもつまらなかったという訳では勿論無く、前回で自分が書いたことの引用になるけど「こういうイベント、セミナーは実際に何かを勉強するというよりも、「己の中に眠ってしまっているクリエイティビティ」を呼び覚ますためにある」のだから、その目的は今回も十分に果てしていると思う。

引き続き、vol.03が開催された時(CS5が出た時?)にはまたレポートしたいと思います。今度はこんなに遅れずにすぐにレポート書きます。

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