- 2008-07-14 (月) 0:51
- After Effetcs | Video
11日に開催されたAfter Effects Nightに行ってきた。運が良く、この日は仕事が早めに片付いたので参戦できたのだけど、いやー、行って良かった。何しろ濃い!!当然ながら、After Effectsを触ったことの無い人だったらチンプンカンプンであろう、”初心者お断り”のイベントだった。2月に行った「Flashクリエイターのためのビデオの作り方、はじめの一歩」では喰い足りなかった自分も、このAE Nightではお腹いっぱい。大変満足でした。
以下、簡単に内容をまとめます。
1.AE自由自在 - パペット・パペット・テープレス -
スピーカーはコトリフィルムの小島大介氏。簡単な経歴の紹介の後、まずはパペットツールの話。名前の通り、CS3から搭載されたパペットツールは、本来は人型のグラフィックに対して”ボーン”という間接を定義するポイントを打ってそれをあたかも人形のように動かせるツールな訳だが、ここではコトリフィルムのID的な映像の最後で使われた、髪の毛の画にこのパペットツールを使って髪の毛をリアルに動かして見せる。
“テープレス”の部分については、イベント終わり近くの”アドビセッション”の方で詳しく解説していたので後述。
続いては9mm Parabellum Bulletというバンドの「Discommunication」のPVからのお題。
9mm Parabellum Bullet - Discommunication
3分辺りからの、人間が溶けて行く描写はどうやっているのか?ということについて。
まあ、After Effectsを弄ったことのある人であればある程度予想が付くと思うけど、そう、ディスプレイスメントマップですね。フクラタルノイズでドロッと溶けるような動きを作って、それをディスプレイスメントマップに適用している。
ただ、溶け方にランダム性を持たせるために、人間の身体をかなり細かくマスクで切り分けているとのこと。たった十数秒のシーンであるけど、作業はまる一週間掛かったとか・・・。やっぱり映像は忍耐だな。
2.AE CS3研究所
お題はバニシングポイント。登場したのはタナカカツキ氏と菅原そうた氏。どちらかというと”お笑い系”の映像を作る人たちなのかな(菅原そうた氏というと、自分の中ではSPAでやってた「みんなのトニオちゃん」な訳ですが)。
バニシングポイントはPhotoshop CS3 Extendedで搭載されている、平面画像にメッシュで3D情報を持たせる事のできるツール。After EffectsはそのPhotoshopで作ったバニシングポイントを持つデータを読むことができ、簡単に平面を3Dとして動かすことができる。
2人はそうた氏が作ったシュールな映像(バニシングポイントで作られた3Dな商店街をオバチャンが踊り狂うetc)で、バニシングポントの作例をボケとツッコミを交えて面白おかしく解説。プロジェクトファイルを開いたら、素材が11個無いという表示が出たのには笑った(わざとかもしんないけど)。
あと、そうた氏の声がやたらデカくて耳が痛かった。
3.AE自由自在 - 縦編集・横編集 -
最初のテーマは”非圧縮”。登場したのはElecrotnikの二人。お題としての映像は、Microの「4 Seasons」のPV。
Elecrotnikは基本的に撮影素材は非圧縮でMacに取り込み、そのまま編集作業をする。
非圧縮の素材は色情報が多く、”色の振り幅”が広いので、コントラストやレベルの調整を多少オーバーにしても映像にノイズが出にくい・・・ということを「4 Seasons」のカラコレの実例で説明。
ちなみに、使用しているMacは2.66GHzのデュアルコア、メモリは3GBと決して滅茶苦茶ハイスペックという訳ではない。記録にはRAIDの500GBのHDDを3つ使い、撮影のプロジェクト毎にその3つのHDDを取り替えているのだそうだ。
続いてのテーマは”Dynamic Link”。実例としての映像はRIZEの「Live or Die」のPV。
Dynamic Linkは、PremiereとAfter Effectsとの間をレンダリング無しで映像素材をやり取りする機能。
両方のアプリケーションでリンクされたフッテージは、例えばAfter Effects側で変更を加えると、即座にリアルタイムでPremiereでその変更が反映される(というのをRIZEのPVで解説)。
それにより、After Effectsで効果を付ける→レンダリング無しでPremiereで映像を繋げる、という作業が可能になり、作業時間の大幅な短縮になる。
また、レンダリングをするとどうしても映像が劣化してしまうので、Dynamic Linkを用いればより高画質の作品を制作することができる。
5.アドビセッション
Adobeの広報担当の方によるCS3 Production Premiumの説明。
Photoshop CS3でのバニシング・ポイントの付け方の簡単な説明と、今回から扱えるようになった動画の加工の仕方など。
また、”P2″と呼ばれる、メモリーカード・カメラレコーダー AJ-HPX3000Gの撮影素材のファイルをPremiereに読み込む実演。素材はカード上で既に”ファイル”として存在しているので、Premiereではそれを普通に読み込むだけ。テープであれば、例えば一時間の撮影素材なら取り込みに実時間かかるところを、P2であれば読み込みは一瞬で終わってしまう。ここでも制作時間の短縮が可能になる。
これは最初の島田大介氏のセッションで言っていたことだが、今現在、P2の素材ファイルにネイティブで対応しているのはAdobeのPremeireとAfter Effectsだけだそうで、AppleのFinal Cut Pro(今回のイベントでは”某林檎マークのソフト”と呼んでいたが)では読み込む際にProRes 422(Appleの映像編集用コーデック)に変換しなければならないとのこと。
あとは、閉会の言葉などで、イベント終了。
・・・とまぁ、”どんなことをしたか”ということを抽出して書き連ねてみた。
個人的には、こういうイベント、セミナーは実際に何かを勉強するというよりも、「己の中に眠ってしまっているクリエイティビティ」を呼び覚ますためにあると思っている(勿論、実際に勉強になる部分も大いにあるけれども)。
そういう意味では、今回は凄く意義のあるイベントだった。現在の会社に就職してから2年以上、Flashに掛かりきりで燻ってしまっていた”映像魂”(ダサッ)に火を付けられた気分だ。
本当、映像っていいよね、After Effectsやってて良かったね、とつくづく実感したイベントだった。
企画してくれたAdobeさん、ありがとうございました。vol.02があれば這ってでも行きますよ。
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